日立エコキュートの特徴と評判!水道直圧のメリット・デメリットと故障の実態

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日立エコキュートの特徴と水道直圧のメリット・デメリットを解説する記事のサムネイル。シャワーを紹介するビートくん

シャワーの水圧を落としたくなくてエコキュートを調べはじめたら、「水道直圧の日立」にたどり着いた。でも「故障が多い」という口コミも見かけて、決めきれずにいませんか。日立のエコキュートは、水道の圧力を生かしたまま給湯する「水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)」で、シャワーの水圧とお湯の使い勝手に強みを持つメーカーです。一方で、その実力は自宅に届いている水道の圧力(給水元圧)に左右されるため、公称の数値だけで決めると期待とずれることがあります。

この記事では、水道直圧のしくみとメリット・デメリット、入浴剤の条件、「故障が多い」という評判の実態、シリーズの選び方からメンテナンスまでをまとめました。書き手はエコキュートダイレクト。エコキュートを販売・施工する専門店です。読み終わるころには、日立が自分の家に合うメーカーかどうかを判断できるようになります。

この記事の要点(30秒でわかる)

  1. 日立の最大の特徴は「水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)」。水道水をその場で温めて出すため、お湯がタンクのお湯と混ざらず、シャワーの水圧に強い
  2. 公称の「圧力約2.9倍・湯量約1.6倍」は給水元圧500kPa時の試験条件つきの値。体感は自宅の給水元圧に左右され、公式は300kPa以上を推奨している
  3. 「故障が多い」と決めつける材料はない。日立には対象の製造時期を限定した告知が2件あり、自宅の機種が対象かは型式と製造番号で確かめられる

日立はどんなメーカー?

日立のエコキュートは、日立グローバルライフソリューションズ株式会社(日立GLS)が開発・販売しています。日立グループの中で家電と住宅設備を担う会社で、冷蔵庫や洗濯機でおなじみの「日立」ブランドそのものです。

日立グループの中で家電・住宅設備を担う日立グローバルライフソリューションズがエコキュートを開発・販売していることを示した図解
日立の技術がエコキュートに生きている

エコキュートの分野で日立の名前を押し上げているのが、水道の圧力をそのまま生かす「水道直圧給湯」。日立が独自の呼び名で打ち出している給湯方式です。家電で培った技術力を土台に、給湯では独自の路線を選んだメーカーといえます。

では、その水道直圧給湯とはどんなしくみなのでしょうか。次の章で見ていきます。

最大の特徴「水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)」のしくみ

日立の水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)は、水道水の圧力を保ったまま、タンクのお湯を熱源にしてその場でお湯をつくる給湯方式です。蛇口やシャワーから出るお湯が、タンクにためたお湯と混ざらないことが、ほかのエコキュートとのいちばん大きな違いです。

日立の水道直圧給湯で水道水がプレート式給湯熱交換器で瞬間的に温められタンクのお湯と混ざらずに蛇口へ届く経路を、タンクのお湯を減圧して送る減圧弁方式と対比した図解
水道直圧はタンクのお湯と混ざらない

貯湯式のエコキュートは、タンクにためたお湯を減圧弁で下げてから蛇口へ送ります(減圧弁方式)。日立が比較の対象に置いている減圧弁方式の値は、170kPaです。ガス給湯器からの買い替えで「シャワーが弱くなった」と感じやすいのは、この減圧が理由です。日立の水道直圧給湯では、タンクのお湯は「熱源」として使い、水道水をプレート式給湯熱交換器という部品で瞬間的に温めて送り出します。水道の圧力がほぼそのままシャワーに届くしくみです。

日立の水道直圧給湯が給水元圧500kPa時に減圧弁方式170kPa比で圧力約2.9倍・湯量約1.6倍になるという公称値を、配管20A・直管5mの試験条件の注記つきで示した比較図
公称値は試験条件つきで読む

公式の公称値では、給水元圧が500kPaのとき、減圧弁方式(170kPa)との比較で圧力は約2.9倍、シャワーの湯量は約1.6倍(毎分約12〜16L。減圧弁方式は毎分約7〜10L)とされています(配管20A・直管5mの試験条件での値です。出典:日立公式 水道直圧給湯の紹介ページ・2026年9月取得)。3階でのシャワーにも対応しており、3階での湯はりには別売の水流スイッチが要ります。

ここで見落とせないのが、「給水元圧500kPa時」という条件。約2.9倍という数値は試験条件での比較値で、体感は自宅に届いている水道の圧力に左右されます。日立も、給水元圧300kPa以上での使用を推奨しています。持ち味が出るかどうかは、次の章のデメリットとあわせて確認してみてください。

水道直圧のメリット・デメリット

水道直圧給湯のメリットは「水圧・お湯の新鮮さ・入浴剤の幅」、デメリットは「給水元圧への依存・機種と費用の構造・3階で湯はりするときの別売部品」に整理できます。どちらも自宅の条件しだいで重みが変わるため、両方を見比べてから判断するのがおすすめです。

水道直圧のメリット 水道直圧のデメリット・注意点
水道の圧力を生かした強い水圧(2階・3階のシャワーや同時給湯に強い) 体感は自宅の給水元圧に左右される(公式は300kPa以上を推奨)
蛇口のお湯がタンクのお湯と混ざらず、条件を満たせばそのまま飲める 対応するのは水道直圧タイプの機種に限られ、本体の価格帯が上がりやすい
入浴剤の選択肢が広い(推奨品が中心・にごりタイプは不可) 3階での湯はりには別売の水流スイッチが要る

メリットの中でも生活を変えるのは、やはり水圧です。2階の浴室でシャワーを使う家庭や、台所とお風呂の同時給湯が多い家庭ほど恩恵が大きくなります。もうひとつの持ち味が、お湯の新鮮さ。蛇口から出るお湯は、タンクのお湯と混ざりません。水道法の基準を満たした水道水を使っていれば、お湯をそのまま飲めます(長い時間使わなかったあとのお湯は、飲まずに雑用水として使うよう日立が案内しています)。飲めるのは、この条件にあてはまるときだけです。どんな場合でも飲めるわけではない点にご注意ください。

水道直圧給湯の水圧の体感が地域や住宅条件による給水元圧の高低で変わることを示した図解
体感は自宅の給水元圧しだい

一方のデメリットで最初に確かめたいのが、給水元圧への依存です。給水元圧が300kPaに届かない環境では、公称どおりの水圧を感じにくいことがあります。水道の元圧は地域や住宅の条件で違うため、見積もりの現地調査で確認してもらうのが着実な方法です。また、水道直圧給湯を搭載するのは対応タイプの機種に限られ、シンプルな標準タイプと比べると本体の価格帯は上がりやすくなります。3階で湯はりをしたい場合は、別売部品の有無も見積もりで確かめておくと安心です。

デメリットはどれも、「契約前に給水元圧を確かめる」「湯はりの階数を先に伝える」で対処の道筋が立つものです。裏を返せば、条件の合う家にとっては、シャワーの水圧の不満をまとめて解消できる方式といえます。

日立エコキュートのそのほかの特徴

水道直圧のほかにも、日立には毎日のお風呂で効いてくる機能がそろっています。ここで紹介するのは4つ。生活の場面で実感しやすい順に並べました。

きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・高速湯はり・ウレタンクとアプリという日立エコキュートのそのほかの特徴のアイコン図
水道直圧以外の主な特徴
  • きらりUVクリーン:ふろのお湯に深紫外線を当てる清潔機能。家族の入浴時間がバラバラで、お湯を長く張っておく家庭ほど出番があります
  • シルキー快泡浴:きめ細かな泡を含んだお湯にする機能です
  • 高速湯はり:湯はりにかかる時間を短くする機能で、直圧の湯量の多さが生きる場面です
  • ウレタンクとアプリ:タンクを断熱材のウレタンで包んで保温性を高める「ウレタンク」構造に加え、対応機種なら日立エコキュートアプリで外出先から沸き増しや湯はりの操作ができます

(各機能の名称と内容は日立公式のエコキュート総合ページに基づきます・2026年9月取得)

どの機能が付くかは、シリーズと型番しだい。欲しい機能から逆算して選ぶ考え方は、のちほどのシリーズの章で整理します。

日立エコキュートで入浴剤は使える?

日立は「いろいろな入浴剤が使用できる」ことを特徴として案内しているメーカーです(2026年9月取得)。ただし、使える範囲には条件があります。推奨品と同じシリーズでも乳白色ににごるタイプは使えず、推奨品以外の発泡タイプ・シリカ・硫黄・酸・アルカリ・塩分・とろみ系・固形物が残るタイプも使えません。

使える範囲はどこまでか。公式の案内を整理すると次のようになります。

区分 内容
推奨されている銘柄 「バブ」「バスクリン」「きき湯」「バスロマン」などのシリーズ
推奨銘柄でも使えないもの 乳白色になるにごりタイプ
成分として使えないもの 推奨品以外の発泡系・シリカ・硫黄・酸・アルカリ・塩分を含むもの、とろみ成分、生薬の葉や茎などの固形物入り
自動洗浄なしの機種 発泡しない中性の透明タイプのみ(推奨品ではバスクリン・バスロマンの透明タイプ)
使うときの条件 自動配管洗浄を「入」にする。複数の入浴剤を混ぜない

(お使いの機種での正確な可否は、取扱説明書の入浴剤の項目で確認してみてください)

推奨品と同じシリーズでも、乳白色タイプは対象外です。自動洗浄のない機種では、推奨品の発泡タイプも使えません。にごり成分やとろみ成分は、配管や部品に残って目詰まりや故障の原因になります。

「故障が多い」は本当?公式告知ベースの実態

「日立 エコキュート 故障 多い」と検索して、この記事にたどり着いた方もいるはずです。先にお伝えすると、この記事では「多い」「多くない」のどちらの断定もしません。メーカー別の故障の頻度を比べられる公的なデータがないためです。その代わりに確かめられる事実として、日立は対象の製造時期を限定した告知を2件出しています。

1件目は、2024年10月15日の日立のお知らせです。2024年1月から6月に製造された「きらりUVクリーン」搭載の19型式の一部で、リモコンにEr92が表示される場合があるとして、無償の点検・部品交換を案内しています。2件目は2022年の告知で、2021年10月から12月に製造された22型式が対象です。外気温が低いときの沸き上げ運転で、まれにHE19(冷媒吐出温度異常)を表示して沸き上げを行わない場合があるという内容です。日立は「製品の安全性に問題はございません」としたうえで、型式と製造番号を専用窓口へ連絡するよう案内しています(出典:日立公式 日立家庭用エコキュートをお使いのお客さまへ・2026年9月取得)。

どちらも対象の製造時期と型式が限られた告知で、日立のエコキュート全体について故障のしやすさを示すものではありません。口コミの真偽を推測するより、「自宅の機種が対象かどうか」を確かめる入口として使うのが、この告知の正しい読み方です。

では、自宅の機種が対象かどうかは、どう確かめればよいのでしょうか。手順は3つです。

日立エコキュートの公式告知の対象かを貯湯ユニットの銘板の型式・製造番号の確認、公式告知ページとの照合、窓口への連絡の3ステップで確かめる手順の図解
対象かどうかは銘板の型式と製造番号でわかる
  1. 貯湯ユニット(タンク)の正面カバーなどにある銘板で、型式と製造番号を確認します
  2. 日立の公式告知ページに載っている対象型式・製造時期と照らし合わせます
  3. あてはまる場合は、告知ページに案内されている日立の窓口へ連絡します(2024年の告知は無償の点検・部品交換、2022年の告知は型式と製造番号を伝えての問い合わせです。電話番号や受付時間は変わることがあるため、最新の公式ページで確認すると安心です)

なお、Q&Aサイトの相談を見ると、日立に限らずエコキュートの故障相談は「エラー表示が出た」「リモコンの調子が悪い」「設置から10年を過ぎて水漏れした」という内容が多くを占めます(2026年9月に相談のタイトルを調べた範囲です)。目立つのは経年劣化。メーカー固有の弱点というより、寿命が近づいたサインとして現れやすいものです。告知の存在が気になって、ほかのメーカーも視野に入れて選び直したい場合は、【2026年】エコキュートのおすすめメーカー・人気機種を徹底比較!選び方も解説で各社の得意分野を整理していますので、あわせてご覧ください。

日立エコキュートの価格はどう考える?

先にお伝えしておくと、この記事では「総額でいくら」という金額を扱いません。理由は2つあります。エコキュートの総額は、本体の型番だけでなく、お住まいの設置条件や撤去する機器の有無で家庭ごとに変わること。そして、金額だけがひとり歩きすると正確な判断を妨げてしまうことです。その代わりに、見積もりを正しく読むための「費用の構造」を整理します。

エコキュートの費用が本体・標準工事・現地条件による追加の3層でできていることを示した積み上げ図
見積もりは3つの層でできている
  • 本体:タイプ(水道直圧・タフネス・標準など)と容量で変わります。水道直圧タイプは搭載機能のぶん、シンプルな標準タイプより価格帯が上がりやすくなります
  • 標準工事:既存機の撤去、新しい本体の設置、配管・配線のつなぎ込みといった、どの家庭でも共通の工事です
  • 現地条件による追加:基礎の打ち直し、配管の延長、狭い搬入経路への対応など、家ごとの条件で発生します

この構造を知っていると、複数の見積もりを比べるときに「どの層が違うのか」を見分けられます。総額の安さだけで選ばず、含まれる工事の範囲まで並べて比べてみてください。

購入の負担を抑える制度もあります。国の補助金「給湯省エネ2026事業」では、対象のエコキュートに基本額7万円が補助されます。基本額7万円の対象になるのは、インターネットにつないで昼間の時間帯に沸き上げをシフトできる「スマート機能付き」の機種か、太陽光の余剰電力を使う「おひさまエコキュート」です。基本の要件を満たす機種よりCO2排出量が5%以上少ない型番には3万円が加算され、合計10万円になります。さらに古い電気温水器の撤去で2万円、電気蓄熱暖房機の撤去で1台4万円が加わり、組み合わせによっては合計で最大16万円になります(撤去する機器のない家庭はこの額には届きません。出典:経済産業省 給湯省エネ2026事業 公式)。電気温水器1台とあわせて電気蓄熱暖房機を2台撤去する場合は20万円になります。補助の対象は戸建てでエコキュート2台まで(共同住宅は1台まで)、電気蓄熱暖房機の撤去は2台までです。交付申請の受付は2026年12月31日まで(予算の上限に達し次第終了)で、申請は登録事業者が行います。日立のどの型番が対象になるかは機種ごとに決まるので、見積もりの段階で施工店に確認してもらってください。

対象条件と申請の流れはエコキュート補助金(給湯省エネ2026事業)の申請方法と対象条件を解説した記事で案内していますので、ぜひ参考にしてみてください。

シリーズの違いと選び方

日立エコキュートのラインアップは、大きく「水道直圧タイプ」「井戸水対応のナイアガラ タフネス」「標準タイプ(フルオート)」「給湯専用」の4系統に分かれます。選び方の出発点は、水圧・水質・湯はりの3つの条件です。

タイプ 水圧・特徴 向いている家庭
水道直圧タイプ 水道の圧力を生かした強い水圧。水道水を使う場合は飲用もできる(条件つき)ほか、入浴剤の幅も持ち味 2〜3階でシャワーを使う。水圧を最優先したい
ナイアガラ タフネス 井戸水・高硬度水に対応する専用シリーズ(事前の水質確認が条件) 井戸水や硬度の高い水の地域に住んでいる
標準タイプ(フルオート) 一般的な減圧方式。機能を絞って価格帯を抑えやすい 1階中心のお湯まわりで、費用を抑えたい
給湯専用 湯はりを蛇口から行うシンプルな構成 追いだきを使わない。しくみをシンプルにしたい

(各タイプの型式系統と機能の正式な線引きは公式ラインアップに従います)

井戸水・高硬度水なら「ナイアガラ タフネス」

井戸水は、使える機種が限られる条件です。日立が井戸水に対応するのは水道直圧給湯の井戸水対応シリーズ(ナイアガラ タフネス)で、ほかの機種では井戸水を使えないと案内しています。条件は、飲料水の水質基準に適合したうえで硬度200mg/L以下・遊離炭酸60mg/L以下。この条件を満たすかどうかを、設置前の水質検査で確かめます(出典:日立公式Q&A・井戸水は使えますか?・2026年9月取得)。井戸水を理由に設置を断られた経験のある家庭にとって、候補を広げてくれる存在です。井戸水・水圧・凍結防止といった設置条件の全体像はエコキュートの設置条件と注意点を井戸水対応・水圧までまとめて解説した記事で整理しています。契約前にチェックしてみてください。

寒冷地仕様の選び方

寒さへの備えは、タイプとは別の「仕様」で選びます。日立のラインアップは一般地仕様(マイナス10℃対応)と寒冷地仕様(マイナス25℃対応・型番末尾K)に分かれていて、井戸水対応にも寒冷地仕様があります(2026年9月時点)。どの仕様が合うかの判断は施工店に任せられるので、住所と設置場所を伝えれば大丈夫です。

容量はワンサイズ余裕を持って

タイプと同じくらい大切なのが、タンクの容量選び。日立が示している目安は、370Lが3〜5人、460Lが4〜6人です(出典:日立公式Q&A・タンク容量の選定めやす・2026年9月取得)。シャワーの回数やお湯の使い方で適量は変わります。人数別の考え方はエコキュートの容量・人数別の選び方を解説した記事にまとめていますので、タンク選びの前に確認してみてください。

日々のメンテナンスと買い替えのサイン

日立エコキュートの日々のメンテナンスは、ほかのメーカーと大きく変わりません。押さえるのは3つです。ふろ配管の洗浄と、タンクの水抜き、そして本体まわりの点検。これに冬の凍結予防が加わります。

日々のお手入れと冬の凍結予防

お手入れ 頻度の目安 やること
ふろ配管洗浄 入浴剤を使った日・定期的に 自動洗浄に加えて、洗浄運転で配管の汚れを流す
タンクの水抜き 年2〜3回が目安 タンク底にたまった汚れを排出する(頻度と手順は取扱説明書で確認)
まわりの点検 ときどき 配管の水漏れ、逃し弁・漏電遮断器の動作、リモコンのエラー表示を見る
冬の凍結予防 気温0℃以下になる夜 浴槽の残り湯を、ふろ循環アダプターの上端より約5cm以上残しておく(残り湯を循環させて配管の凍結を防ぐ運転のため)

表の残り湯の量は、日立公式が案内している基準です。気温がマイナス10℃以下まで下がる日や氷点下が長く続く日は、補助の対策として混合水栓から毎分200cc程度(コップ1杯分)の水を出し続ける方法もあわせて案内されています(出典:日立公式Q&A・凍結防止について・2026年9月取得)。凍結は「対策を知らなかった」だけで起きてしまう冬のトラブルなので、寒波の予報が出た日は思い出してみてください。

タンクの水抜きは年2〜3回を目安にしていますが、機種ごとに指定が異なります。お使いの取扱説明書での確認をおすすめします。

エラー表示が出たら

リモコンにエラーコードが出たときに最初にやることは、表示されたコードを控えることです。ただし、水漏れや焦げたにおい、発煙をともなうときは別です。コードを控えるより先に電源を切り、販売店へ連絡してください。コードの意味と対処法は日立エコキュートのエラーコード一覧と対処法!エラー31・C23などの原因と解除方法で確認できますので、表示が出たときはあわせて参考にしてみてください。先ほどの告知に関わるコード(Er92・HE19)だった場合は、日立の窓口へ連絡するのが近道です。

買い替えのサイン

エコキュートの寿命は、メーカーを問わず10年前後が目安です。設置から10年を過ぎた日立エコキュートで次のようなサインが出てきたら、修理と買い替えを並べて考える時期に入っています。

お湯がぬるい・エラーの頻発・水漏れ・光熱費の急な上昇という日立エコキュートの買い替えを考えたい4つのサインの図解
買い替えを考えたい4つのサイン
  • お湯の温度が安定しない、シャワーがぬるくなる
  • エラー表示が頻発し、リセットしてもくり返す
  • 本体や配管から水漏れしている(水道代の急な上昇も手がかり)
  • 沸き上げに時間がかかる、電気代が以前より明らかに上がった

サインがひとつでも出ているなら、お湯が止まってしまう前に点検を頼んでおくと安心です。寿命のサインの見分け方と交換時期の考え方はエコキュートの寿命と交換時期を解説した記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

監修者 桶屋 佑貴 専門店の視点|日立を選ぶ決め手と「思ったほど強くない」を防ぐ確認 専門家監修

私たちの店で日立エコキュートをお選びになるお客様の決め手として多いのは、やはりシャワーの水圧。ガス給湯器からの買い替えで「水圧だけは落としたくない」という方に水道直圧タイプをご案内すると、日立が候補の中心になります。井戸水の家庭で「日立のタフネスなら候補にできた」という場面も印象に残っています。

水道直圧タイプで気をつけているのが、ご自宅の給水元圧です。現地調査の段階で給水元圧を確かめ、公称どおりの水圧を見込めるかを設置前にお伝えするようにしています。「思ったほど強くない」という行き違いは、この確認でおおむね防げると考えています。

シャワーの水圧やお湯の使い方など、いまのお風呂の不満を教えていただければ、日立の水道直圧タイプが合うかどうかも含めてご提案します

― 監修者 桶屋 佑貴 のコメント

まとめ:日立は「水道直圧の水圧」で選ぶメーカー

日立エコキュートの水道直圧の強みが自宅の困りごとに合うか確認し、給水元圧と公式告知の対象を確かめ、タイプと容量を絞って見積もりに進むまとめの3ステップ図解
この記事のまとめ

日立エコキュートは、タンクのお湯と混ざらない水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)による水圧の強さを強みとするメーカーです。飲用や入浴剤の使い勝手も、条件を守れば持ち味になります。その持ち味は自宅の給水元圧に左右されるため、公称値と自宅の条件をセットで確かめることが、満足への近道になります。

  • 強みは水道直圧の水圧(給水元圧500kPa時に圧力約2.9倍・湯量約1.6倍の公称値)と、条件つきの飲用・入浴剤の幅
  • 体感は給水元圧しだい。公式は300kPa以上を推奨しており、契約前の現地確認が大切
  • 「故障が多い」と断定する材料はない。対象製造時期を限定した告知2件は、型式と製造番号で自宅が対象かを確かめられる
  • 買い替えのサインが出ているなら、補助金(申請の期限と予算の上限あり)を使える時期の検討が安心

「うちの給水元圧でも直圧の強みは出せるか」「いまの給湯機から交換すると何が変わるのか」。気になったら、いまお使いの機種の型番と、設置場所の写真をご用意のうえ、お気軽にご相談ください。水圧の不満や井戸水といった住まいの条件も現地調査からていねいに確かめて、最適な機種と正確なお見積もりをご案内します。

よくある質問(FAQ)

水道直圧タイプのお湯はそのまま飲めますか?
水道直圧タイプのお湯は、水道法の基準を満たした水道水を使っている場合、そのまま飲むことができます。蛇口やシャワーから出るお湯がタンクのお湯と混ざらない構造のためです。ただし、旅行などで長い時間使わなかったあとのお湯は、そのまま飲まずに雑用水として使うよう日立が案内しています。詳しい条件はお使いの機種の取扱説明書で確認してください。
停電や断水のときはどうなりますか?
停電のときは、エコキュートの沸き上げやリモコンの操作ができなくなります。断水のときは水道から水が届かないため、シャワーや蛇口からお湯を使えなくなります。タンクの水を非常時の生活用水として取り出せるかどうかと、その手順は機種によって異なりますので、お使いの機種の取扱説明書で確認してください。取り出せる場合も、飲み水としては使わないでください。
水道直圧タイプが向かない家はありますか?
水道の元の圧力(給水元圧)が低い環境では、水道直圧タイプの持ち味である水圧の強さを感じにくいことがあります。日立は給水元圧300kPa以上での使用を推奨しているため、見積もりの際に、自宅の給水元圧を施工店に確認してもらってください。条件が合わない場合でも、日立には標準タイプのラインアップがあります。
他のメーカーと迷ったら、どう選べばいいですか?
各メーカーに得意分野があるため、自分の家の困りごとから逆算するのがおすすめです。シャワーの水圧やお湯の新鮮さを重視するなら、日立の水道直圧タイプが有力な候補になります。お湯の清潔機能や湯温へのこだわり、アプリの使い勝手はメーカーごとに個性が出るため、優先したい条件を2〜3個決めてから比べると迷いにくくなります。

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